幸せな人々に通じる会話のスタイルとは

世間話に時間を取られすぎていませんか

人の幸福度をはかる基準はいろいろありますが、中でも重要とされるのは他人との関わり合いの密度です。

多くの人は誰かと関わりを持つことで「寂しい」という気持ちを埋めることができるので、どんな些細なことであっても日々話をしあう相手がいる事は重要です。

しかしその一方で、人間関係の維持ばかりを気にして本当はどうでも良いような世間話に時間をかけていたり、噂話や悪口に相槌を打たなければならないことも経験しているでしょう。

人とのかかわり合いの中での幸福度を比較してみたとき、全くひとりぼっちで誰とも話す人がいないよりは、些細なことであっても誰かと会話ができる環境の方が望ましいと言えます。

ですが、度が過ぎてくるとしたくもない世間話をしないといけなくなって、逆にストレスに転じる割合が高くなってきます。

大切なのは自分自身がどういう風に人と関われば幸福感を感じることができるか、としっかり自分で分析してみる事です。

例えば仕事の合間にするちょっとした雑談は、業務のストレスを緩和しリラックス効果がある一方で、雑談がメインになってくると本来すべき仕事ができなくなってしまいます。

どのへんで切り上げるのが適当かという判断は難しいところですが、自分にとっての好ましい人間関係とはどういうものかを、一度しっかり考えて見るべきです。

ネガティブな話題からは極力距離を置きましょう

世間話は世間話でも、できるだけ耳に入れないほうが良いといえるのが、他人の悪口・陰口です。
特に口を開けばとにかく誰かの悪口を言っているようなタイプの人とは、極力関わりを持たないことが望ましいでしょう。

悪口や陰口も完全に悪いわけではなく、特定の集団の中で共通の敵を作ることによって連帯感を高める、という効果を得ることができたりします。

しかしそういったこともなく、ただ自分の家族や身内など身近な人の悪口を直接関係ない周囲の人にグチグチともらすだけであったり、また自分を含んだグループの中で陰口を叩き合うといった環境は全く損しかなく、得するところは一つもありません。

人付き合いがうまく、人間関係に幸福感を感じている人の多くが実践しているのが、上手な会話の切り分けです。

人の陰口や悪口が面倒なのは、それがされている時にその場にいたというだけで、いつの間にか共犯者にされてしまうことがあるからです。

また、人のネガティブな感情に触れていると、どうしても自分もネガティブな思考に傾いていってしまいます。
人の感情というのは良くも悪くも連鎖をしていくものですので、身の回りにネガティブな考え方ばかりしている人がいると、自分もいつの間にか人を批判的な目で見るようになってしまうのです。