カフェインを摂らず寝不足の朝を乗り切るコツ

本当は怖いカフェイン中毒

疲れがたまったときなどは、熱々の濃いコーヒーは非常に効くものです。
徹夜で仕事をしなければいけないときなども、コーヒーなど多めにカフェインの入った飲み物は欠かせないものですが、実はこのカフェインは人体にとって危険をもたらすこともあります。

数年前からしばしば伝えられるようになっている事件として、比較的若い男性がカフェイン中毒で搬送され、そのまま亡くなるということがありました。

私たちが普段から嗜好品として飲んでいるコーヒーや紅茶、緑茶などにはカフェインが含まれています。

これらは普通に飲んでいる分には全く問題ありませんが、一度に大量に摂取してしまった場合には体に不調症状を生じさせてしまう危険性があるのです。

具体的になカフェイン中毒の症状としては、めまい、動悸、激しい嘔吐といったものが挙げられます。

それではどのくらい飲むと危険があるのかというと、化学的にはカフェインの中毒量は1000ミリグラムとなっているので、わずか1グラムを一度に摂取した時に危険が表れることになります。

具体的にお茶やコーヒーではどのくらいかというと、コーヒーの場合は1杯(200ml)で120ミリグラムが含まれていると言われます。

そのため単純計算では短時間にコーヒーを8杯程度(約1.6L)飲むと中毒になるということになります。
ちなみに緑茶(煎茶)で同様に計算をするとその場合は約25杯分です。

さらにコーヒーや緑茶と比べ、市販のエナジードリンクはその数倍もの分量のカフェインが入っています。
最初に紹介した病院に搬送された男性などは、日常的にエナジードリンクをがぶ飲みしてきたと伝えられていました。

カフェインではなく運動で目を覚まそう

そもそもなぜ大量のカフェインを摂取しなくてはいけないかというと、それは脳を覚醒させ眠気を覚ますためです。

夜中の仕事や朝早くの出社では、一杯のコーヒーで頭をしゃっきりさせるという習慣を取っている人は多いことでしょう。

そこでおすすめをしたいのが、あえてカフェインを取らない覚醒方法です。
カフェインは強烈な効き目があるぶん中毒性も高く、一旦癖になるとなかなかやめることができません。

眠い時にいつも濃いコーヒーやエナジードリンクを飲むクセがついている人は、まず少しずつその依存習慣をやめてみましょう。

どうしても頭を覚ましたい場合には飲み物に頼るのではなく、軽く運動をしてみたり、水を飲んでみたりと気分転換を心がけてみてください。

エナジードリンクではなく、軽く食事をとることもおすすめです。
また、眠気が起こるのはそもそも決定的に睡眠時間が足りていない時なので、そうしたときは無理をするのではなく、仮眠をするなど脳を休ませてみてください。