四六時中疲れが取れない時に考えられる原因と改善方法

短い睡眠時間がもたらすデメリット

人の健康に重大な影響を与える睡眠時間ですが、慢性的に不足をすることにより、様々なデメリットが出てくるものです。

米国の研究によると、睡眠時間が平均6.5時間以下の人は肥満になりやすいと言われています。

なぜ睡眠時間が短くなると体重が増加するかについては様々な理由がありますが、中でも一番に考えられるのが単純に起きている時間が長いのでついつい手近にあるものを食べてしまうから、ということが考えられます。

そもそも睡眠時間が極端に短い人というのは、オフィス業務でずっとパソコンで事務作業をしているという人が多いので、腰痛や関節痛を発症しがちです。

体が痛みを感じているとどうしても日々の運動量が衰えてしまいますので、それが年々体を運動から遠ざからせる、よくない習慣へとつながってしまいます。

人の睡眠というのはただ寝れば良いというわけではなく、快適な睡眠を得るためには体力も必要です。

朝目が覚めてもどうも頭がすっきりしなかったり、午前中に身体がだるいと感じる場合には、そもそも睡眠をするための体力が落ちてしまっていることが考えられます。

実は、睡眠の質は意識して高めることが可能です。
少し前に「瞑想」が流行しましたが、瞑想を適切に行うことにより、睡眠時により深い領域に意識を沈ませることができるようになります。

私達は普段、睡眠を通して安静・閉眼・覚醒を脳の中で切り替えています。
瞑想に慣れることで、このプロセスを意識してやれるようになると、短い時間であってもすぐに熟睡状態に入れるようになるのです。

睡眠時無呼吸症候群かも

睡眠が十分でないと感じるときの理由は、ストレスだけではなく無呼吸症候群の可能性があります。

無呼吸症候群とは、睡眠をしている途中で気管支が狭くなり、呼吸が一時的に止まってしまう症状を指します。

無呼吸になる原因として最も考えられるのが、肥満体質により喉の奥が圧迫されて、呼吸ができにくくなってしまう事です。

睡眠時無呼吸症候群になった人は、眠っていると突然ぐっと喉の奥が止まったような音になり、しばらくしてから再び呼吸音が始まるという独特の症状が出てきます。

誰かと寝室を一緒にしていると、この睡眠時無呼吸症候群であるかどうかは分かりやすいのですが、一人暮らしや単独の寝室を使っている場合には自分がそうであるかどうか判断しづらいでしょう。

最近は睡眠時の呼吸や眠りの浅さを測定できる便利なアプリもありますので、そうしたものを使って自分の睡眠の状態をチェックしてみると、対策方法がわかってくるかもしれません。

慢性的な睡眠不足は、自動車などの乗り物の運転中に突然意識障害を起こす原因になってしまいます。